在宅に適したお家シリーズ vol3
最小の群れで過ごす。

以前TVでどこかの部族か先住民の生活をみた。
その中で印象に残っていたのが、親が川に水を汲みに行く間、当たり前の様に他人がその子どもをおんぶして面倒を見る。
昔から人間はそうやって助け合って生きてきたんだと再認識しました。

今回は二世帯で支え合って生きていく暮らし。
親世帯
父親…60歳台でパート勤務。まだまだ現役。
母親…60歳台で専業主婦。明るい生活。

子世帯
夫…30歳台でサービス業勤務。
妻…30歳台で専業主婦。カフェ巡り好き。
子ども…4歳の女の子。まだまだ甘えたい。
子ども…2歳の女の子。自我が芽生え始める。

1階が親世帯で2階が子世帯。
在宅勤務も増えてきて、お互いが足りないところを補って暮らします。

今回の建築空間は、外と内の間にもう一つ空間がある暮らしです。
コの字型の建物形状の真ん中にお庭があり、そこがもっぱら子ども達の遊び場。
それをジィジとバァバが見守ってたり、一緒に遊んだり。


雨が降ったり、寒かったり暑かったりした時はその外と内の間のもう一つ空間で遊びます。
ごっこ遊びが大好きな子ども。バァバは慣れっこ、ジィジも頑張るが何だか温度差が…
そんなやり取りを二階から仕事をしながら、とにき目を配り在宅勤務する若夫婦。

子どもにとっては成長する上で両親以外の人間を深く知れる時間。
モノの色々な見方や考え方が身につくかも。
人が老いたり弱ったりする事も知れます。
そして、自分の居場所がもう一つ増えます。

バァバやジィジも孫の元気をもらって笑顔が増えました。
夫婦の間に孫が加わると幸福感が増えたような気がします。

因みにこの外と内の間にもう一つ空間は、
外部からの視線を絞ることで、内部では全面開口LDKにする事ができます。
また、冬は射し込んだ太陽光の温かさを床のコンクリートが蓄熱し、長時間空間に放出し、自然の力で暖かく暮らせます。
夏の暑い陽は外の壁でブロックし涼しく暮らせます。

月日が流れ家族構成にも変化が訪れたら、1階は店舗にする計画です。
皆んなの溜まり場になるカフェをオープンしたいなっ。

住宅間取りアイデアを描いた建築士
一級建築士 石浦 宏昭

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●好きなことや趣味
家族と一緒に楽しむ事、体を動かす事が大好きです。
なので家族で登山やアスレチック、スキー、海、あと海外も。。。等の旅行に行くことがたまらなく楽しいです。
そんな一緒に居る時間の中で、小さい子どもたちの本気で楽しんでいる笑顔にこっちまで童心に帰って笑っちゃいます。
注文住宅や、リノベーションを通して、これからもそんな笑顔を共有できる場面を多くつくっていきたいと思います。

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