「帰りたくなる家づくり」をテーマに、注文住宅の設計施工を手掛けているスタジオココリ。
その全貌を明らかにすべく「ココリ特派員」のヒエダアヤカが、スタッフにインタビューします。
スタジオココリの共通のマインドである「楽人(らくんちゅ)」。
「楽人」とは、いったいどんなマインドなのか。ココリスタッフがどのような想いを持って、家づくりを行っているのか。
そんな「楽人」について、設計部長の石浦さん、建築家の安藤さんにお話を伺いました。
―まずは「楽人」が生まれたきっかけについて教えてください。
(石浦) ココリのブランディングについて模索した時期があったんです。その時「ココリ」を人に例えると、どんな人なのかを考えました。
代表の久湊と話をしていて上がったのは 「楽しく好きなことをやっている」人。
もちろん、楽しく何かをできるようになるまでには紆余曲折があったのだろうけど、それを感じさせないような、飄々としている人がいいよね、という話をしました。
そこで沖縄の「海人」のようなワードも出てきて、その語感のよさも活かし ながら「楽しむ+人」で「楽人(らくんちゅ )」ということばが生まれたんです。
「建築士の先生」という感じではなく、飄々とした雰囲気で仕事や人生を楽しんでいる人。そんな人と打ち合わせをしたら、お客様も楽しいかもしれない。
お客様も私たちも、お互いにハッピーになれるんじゃないかな、と思いました。
そして、お客様も「楽人」になれたら最高です。
―ありがとうございます。「ココリを人に例えると…… 」というアイデアがとても面白いですね!
安藤さんの入社前にブランディングについて模索されていたとのことですが、安藤さんは入社されてから「楽人」についてどう感じられましたか?
(安藤)僕も入社前に「楽人」の考え方については石浦から聞いていました。
ココリにかかわるひとたちは、社員はもちろん、協力業者の方々、ステックホルダーの方々……皆が楽しく仕事ができるような環境であれば、お客様も楽しく暮らす ことができると思います。
「つくって終わり、売っておわり」ではなくて、そのあともずっと、お客様がどのようにしたら家での時間を楽しめるか、常に頭を使って「楽しみながら」考えられる会社でありたいです。
―ありがとうございます!楽しみながら考える、とても素敵なスタイルだと思います。
何かに取り組まれるうえで、時にはハードな場面もあると思います。そのような場合、お二方はどのように乗り越えていらっしゃるのですか?
そこに「楽人」へのヒントがある気がします。
(安藤)設計士やデザイナーは、建築業界の中では一見楽しそうで華やかに見える職業なのですが、実際には地道な作業や大変な作業もたくさんあります。
自分のデザインをお客様に買っていただいているので、自分の理想を貫きとおしているばかりではお客様に楽しんで住んでいただくことはできません。
その理想と現実で苦しんだり、挫折をしてしまうことも時にはあると思います。僕も20代前半の頃にそういった失敗をしたことがあるので……でも、とても良い経験になりました。
でも、僕はそういった壁にぶち当たったとき「それをどういう風にしたらクリアできるか」を頭の中で考えています。すべてがうまくいったときの姿をイメージしているんです。
たとえば、RPGで難しい敵を倒すときみたいな!ピンチこそチャンスだと捉えるようにしています。
(石浦)安藤君はとても素直だよね(笑)
いまの話もそうだけど、嬉しかったことを素直に発信してくれるので、その場がそれこそ「楽人」になる。最近だと お子さんの写真を見せてくれたりね!
やはり、チームで家づくりをしているわけですから、自分だけが一人で走っていたとしても、全員が同じゴールに向かって歩幅をそろえなければ良い家づくりはできません。そういったときに、仕事の壁を感じることはあります。
でも、そのようなずれが起こったときには、そのたびに話し合いを重ねて、やり取りする中で楽しく取り組めるようなポイントを見つけるようにしています。
たとえば、チームで活動するときにはなるべく顔を合わせるようにしてコミュニケーションを取る。そうすることで、お互いの思い違いがわかったり、責任感やモチベーションをそろえられるようになります。
あとは、相手に感謝を伝えたり「こうしたい」という想いを伝えることで、壁を乗り越えることができます。雑談も意外と大事です。その中で、ミスや間違い、 お互いの思い込みだったとわかることがあるので!
―後編では「ココリの楽人事例」「石浦さん、安藤さんにとって『楽人』とは何か?」をテーマにインタビューします。お楽しみに!