(後編)お客様と同じ方向を向いて、いっしょに走っていく。建築家・石浦宏昭と安藤健太が、ココリの家づくりを語る。

「帰りたくなる家づくり」をテーマに、注文住宅の設計施工を手掛けているスタジオココリ。
その全貌を明らかにすべく「ココリ特派員」のヒエダアヤカが、スタッフにインタビューします。

第2回は「ココリのお客様が持っていたお悩み」「なぜココリが選ばれたのか?」をテーマに、引き続き設計部長の石浦さん、建築家の安藤さんにお話を伺いました。


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―今回は「ココリと一緒に家づくりをしたい」と思ってくださった、お客様の事例についてお話を聞かせてください。お二人が担当されたお客様で、印象的なお客様はいらっしゃいますか?

(安藤)ご縁をいただいたお客様とは、皆さま一人ひとりとの特別な思い出があります。そのことを踏まえたうえでご紹介するとしたら、僕がココリに入社して、はじめて担当させていただいたお客様です。

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安藤さん

ココリと大手ハウスメーカーの2社間で最終検討されていたお客様でした。
決め手になったポイントをお伺いしたところ「ココリのほうが自分たちのわがままを聞いてくれそうだと思ったから」という嬉しいお言葉をいただきました。

土地探しからワンストップで いっしょにお手伝いをさせていただいているので、まさにお客さまに「伴走」しているような気持ちです 。
お客様の喜んでいるお顔を思い浮かべながら、設計・ 施工をしています。

(石浦)そうですね。安藤と同じで、私にとっても、お客様一人ひとりとの出逢いが特別なものだと思っています。

石浦さん

私が思い浮かぶのは、幼稚園のお子様がお一人いらっしゃる、30代のご夫婦です。
奥様が家づくりにとても熱心に取り組まれていらっしゃって、様々な住宅展示場を回られたり、色々なハウスメーカーを比較したり、SNSを駆使して情報収集をされていたんです。

最終的に大手2社とココリの計3社が残ったのですが、当時お客様が抱えていらっしゃったお悩みが「家づくりに対する自分の想いがなかなか伝わらない」というものでした。

こんな空間をつくりたい、こんな風に楽しく暮らしたい…あふれんばかりの想いがあるのに、それをうまく可視化できず、自分が想像していたプランとハウスメーカーが提案するものに齟齬が発生してしまう。
ご自分を責めてしまうくらい、葛藤していらっしゃいました。

そこで、想いを可視化するために私たちが提案したのが「優先順位カード」というものです。

―ありがとうございます。お二方が例に挙げられたお客様の共通項は「家づくりに対する気持ちが強い」ということ、そして「叶えたい家づくりの夢がたくさんある」ということですね。
そんなお客様の夢に一歩近づけるひみつ道具、「優先順位カード」がどんなものなのかとても気になります!

(安藤)(優先順位カードを目の前に広げながら)これが優先順位カードです。
暮らしにまつわることなので、ここに書いてあることは全部大事なことではあるのですが……
でも、そこに優先順位をつけて絞りこんでいくことで、お客様の中の潜在ニーズを引き出し、 残った5枚が「お客様の家づくりのテーマ」になる、という仕組みなんです。


ココリの「優先順位カード」

「利便性」「収納」「朝の時間」など、家づくりに関するキーワードが記載されたカードを優先順に並べ替えていく。最終的に夫婦それぞれが5枚をチョイスし、その5枚を見せあいながら家づくりに関するこだわりのすり合わせを行っていく。 ▶詳細はこちら


優先順位カード

―このカード、家の構造に関する物理的なこともあれば、お互いの価値観のように抽象的なことも書いてあるのですね!面白いです。

(石浦)そうなんです。カードを絞り込む以上、何枚も捨てなければならないので、そういうときもお客様にはなるべく言葉に出していただいて、会話のキャッチボールができるようにしています。
そして最終的に残った10枚で何を優先するかを、私も交えてみんなでディスカッションしていただきます。

(安藤)ふだんから頻繁に意見が食いちがってしまうご夫婦でも、このカードゲームを実施いただくことによって、同じベクトルを目指せるようになることがあるんです。
ご夫婦のお互いの気持ちが理解できたり、気づけなかった自分の中の大切にしているものに気づくことができるので、 お客様からも「面白い」というお声をいただくことが多いです。

優先順位カードおためし中

(石浦)何人ものお客様に試していただいて様々なご意見をいただいたり、ブランディングの観点も取り入れたりしながらブラッシュアップしていって、現在はこの「優先順位カード」の形になりました。
この形式にすることで、ヒアリングするココリ側も、業務の標準化をはかることができます。
どのスタッフであっても、同じ濃度でお客様の想いをくみ取れるような体制をつくるためです。

優先順位カードで暮らしの方向性が決まったあとは、このカードに書いてあることを少しずつ具体化、可視化していって、その後「レゴブロックで手を動かして実際に つくってみる」というのが次のステップになります。

レゴブロックを使って想いをカタチに!

―「優先順位カード」もそうですが、やはりココリの家づくりは「お客様もいっしょに」ということを大切にされているのですね。そしてそれが、お客様の強い想いや夢を実現するための道筋なのではないでしょうか?

(安藤)そうですね。建築士が査定にくるのではなくて、「参加型」なんです。優先順位カードやレゴブロック、家づくりノートのようなプロセスを経たうえで、お客様にプランをご提案すると、喜んでいただけることが多いです。

(石浦)ココリは「想いがカタチになる会社」でありたいと思っています。
「建築士の先生」という感じではなくて、お客様の生活や家づくりへの想いをしっかりとヒアリングしながら、カタチにしていくパートナーでありたいです。

―ココリが選ばれる理由は、お客様の家づくりへの想いを引き出す仕組みにあるのですね!ありがとうございました。

優先順位カード」については、ぜひこちらをご覧ください!
体験のお申込も受け付けております。

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